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2006年 09月 28日
*********************************************** 平和こそは人みなの願い。 平和こそは、けっして捨ててはならない人類の理想。 その理想を高く掲げる日本国憲法9条に、「がんばれ!」の声援を送ります。 ベートーヴェンの「第9」が歌うのは苦難を克服して到達する歓喜。 試練を乗り越えて到達する平和に思いをはせつつ、 すばらしい演奏と合唱のひとときを共に楽しみましょう。 *********************************************** という、呼びかけに応えた 日本国憲法第9条を大切に思う弁護士の皆さんと市民が一緒に ベートーヴェンの第九を歌う集いが、2006年9月26日火曜日 東京の文京シビックホールを会場に開催されました。 「9条がんばれ!弁護士と市民がつどう『第9』コンサート」 http://www.9jou-con.com/ 憲法9条と第九の思想に強い共通性があることは、音楽愛好者の中では常識ですが、 これを、より一層広げたいという声が、歓喜の歌を謳い上げました。 文明や宗教の違いから争いの絶えない世界。 競争と分断の社会。 若者と老人、正社員と非正規雇用者、成果主義による労働者間の競争、 働く女性と主婦、公務員と民間労働者、大都市と地方市町村 等など、 さまざまな階層に 『対立と分断』 が意図的に持ち込まれ、 勝ち組、負け組みを公然とマスコミが言う社会。 こんな分断された社会のあり方を変え、社会的連帯を求める声が 少しづつ広がりつつあります。 第九は、「分断を乗り越えて万民の連帯を!」 と、訴える曲です。 第九の歌詞の一部を御紹介しましょう。(訳文は、本ブログ執筆者による) (なおドイツ語ですがウムラウトは表示できませんので英字で書きます 記憶に基づいて書いておりますので誤記があれば御指摘ください。 ドイツ文字のデータをお持ちの方、ご協力頂ければ幸いです。) 10月1日にドイツ語テキストを<pfaelzerwein様>より送って頂きましたので 正確なドイツ語表記に変更します。 Freude, schöner Götterfunken Tochter aus Elysium, Wir betreten feuertrunken, Himmlische, dein Heiligtum! Deine Zauber binden wieder Was die Mode streng geteilt; Alle Menschen werden Brüder, Wo dein sanfter Flügel weilt. 歓喜よ!神の炎、楽園からきた乙女! 我らは、炎に魅せられ聖なる地に導かれる。 汝の(歓喜の)魅力は、時代が厳しく分断した者達を、再び結びつけ 全ての人間は歓喜の柔らかい翼の中で兄弟になる! Seid umschlungen, Millionen! Diesen Kuß der ganzen Welt! Brüder, über'm Sternenzelt Muß ein lieber Vater wohnen. Ihr stürzt nieder, Millionen? Ahnest du den Schöpfer, Welt? Such' ihn über'm Sternenzelt! Über Sternen muß er wohnen. 抱かれよ幾百万の人々(諸人)よ、この口付けを全世界に! 兄弟よ! あの星のかなたに愛する父はおわします。 ひざまづくのか諸人よ 世界よ、創造主を感じるか? 汝の頭上にある星ぼしを探せ 星のかなたに彼は必ずおわします。 まさに「憲法9条」 や 「前文」 と同じ精神ではありませんか! ************************ 明るい日本の未来の為に! 人気blogランキングへクリックを! ************************ (ここまで執筆者-J) ********** プログラム *********** 西村朗:「平和の誓いへのファンファーレ」 指揮/池辺晋一郎 スメタナ:連作交響詩「わが祖国」より"モルダウ" 指揮:外山雄三、管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団 カザルス:「鳥の歌」 エルガー:愛のあいさつ チェロ/苅田雅治 指揮:外山雄三、管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団 朗読 「茶色の朝」より(フランク・パヴロフ作、藤本一勇訳/大月書店刊) 朗読:日色ともゑ ピアノ:池辺晋一郎 ジョン・レノン/井上鑑編曲:イマジン 6人のチェロ奏者による チェロ/苅田雅治、菊地知也(日本フィル・ソロチェロ)と日本フィルチェ ロセクション ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125「合唱」より第4楽章 指揮/外山雄三 ソプラノ/西澤ちづる アルト/竹田弥加 テノール/石川誠二 バス/パク・ウン・ウー 管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団 合唱団:9条がんばれ!「第9」合唱団 合唱指揮:栗田博文 ********************************** 「赤旗」紙面には、大きな写真が掲載されていましたが、Web版にはありませんでした。 「音楽9条の会」のWebにも、まだ掲載されていませんでした。 2006年9月27日(水) 「しんぶん赤旗」より ブラボー9条 弁護士と市民 「第9」高らか ------------------------------------------------------------------- 1800人のホールに超満員の観客。「憲法を守れ」と普段と違う背広にちょうネクタイ、ロングスカート姿で弁護士たちが登場しベートーベンの「第九」を歌うと、「ブラボー」「アンコール」の声と拍手が鳴りやみませんでした。 26日、東京・文京シビックホールで「9条がんばれ! 弁護士と市民がつどう『第9』コンサート」が開かれました。憲法九条を愛する弁護士の呼びかけで「第九」(第四楽章・合唱)を歌う企画です。外山雄三さんの指揮、日本フィルハーモニー交響楽団が演奏しました。 コンサートは、池辺晋一郎さん指揮の「平和の誓いへのファンファーレ」(西村朗作曲)で始まり、スメタナ「モルダウ」、カザルス「鳥の歌」、エルガー「愛のあいさつ」、チェロ六台による「イマジン」(井上鑑編曲)が続きました。 ファシズムをテーマにした、ぐう話『茶色の朝』を俳優の日色ともゑさんが朗読。不安な心理を巧みに表現する池辺さんの即興ピアノとともに観客が聞き入りました。 「第九」の合唱では、弁護士と市民ら約二百人が舞台に上がり、四十年以上「第九」を振り続けてきた外山さんのタクトに場内が集中。 「憲法九条は第九のように名作といわれる日が必ずくる。時の政府に、簡単に変えさせるわけにはいかない」(田場暁生弁護士)との思いを込めて歓喜の歌を響かせました。 9条がんばれ!弁護士と市民がつどう『第9』コンサート
by jcpmetal
| 2006-09-28 23:26
| 音楽
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